English Proverb

A bad carpenter quarrels with his tools.

意味

弘法筆を選ばず。

直訳

下手な大工は道具と喧嘩する。

解説

技量の足りない者ほど、自分の腕前を棚に上げて道具のせいにしたがる。このことわざは、未熟さを認めず外的な条件に責任を転嫁する姿勢を戒めるものである。

英語の直訳は「下手な大工は道具と喧嘩する」。対応する日本語の「弘法筆を選ばず」は、空海ほどの名筆ならば筆の善し悪しを問わないという、いわば名人の側から説いた言い回しである。両者は同じ真理を、英語は失敗する側から、日本語は成功する側から照らし出している点に妙味がある。

裏を返せば、本当に腕のある者は与えられた条件のなかで最善を尽くす、という教えにほかならない。道具への不満が口をつくとき、まず省みるべきは己の技量だろう。

用例

Instead of complaining that the keyboard slows him down, he should practice more—a bad carpenter quarrels with his tools.

キーボードのせいで遅くなると不平を言う前に、もっと練習すべきだ。下手な大工は道具と喧嘩するというではないか。

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