English Proverb

Hunger is the best sauce.

意味

空腹は最高の調味料である。

出典

Socrates(Cicero ”De finibus bonorum et malorum”)

解説

空腹のときには、どんな粗末な食事もこの上なく美味に感じられる。逆に満腹であれば、いかなる珍味も箸が進まない。味わいを決めるのは料理そのものの巧拙ばかりではなく、それを受け取る側の状態にもあるという、人生の機微を突いた一句である。

この言葉は古代ギリシアの哲学者ソクラテスに帰せられ、キケロの『善と悪の究極について(De finibus bonorum et malorum)』を通じて後世に伝えられたとされる。質素な暮らしを尊んだソクラテスの面目が、よく表れた箴言だといえよう。

sauce すなわち調味料を空腹になぞらえる発想は、目に見えぬ食欲を一個の調味料として卓上に並べてみせる比喩であり、そこに英語表現ならではの軽妙さがある。「ひもじい時にまずい物なし」という日本の言い回しとも、響き合うところが大きい。

用例

After the long hike we devoured those plain rice balls in minutes—hunger is the best sauce, after all.

長い山歩きのあとでは、あの素朴なおにぎりをほんの数分で平らげてしまった。やはり空腹は最高の調味料である。

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