English Proverb

It is an ill wind that blows nobody any good.

意味

公の得は乙の得/風が吹けば桶屋が儲かる

直訳

誰にも何の利益も与えない風は、間違った風である。

解説

誰ひとり得をしない風など、ありはしない。一見だれの利益にもならぬ悪い風でも、どこかの誰かには思わぬ恵みをもたらしている、という世の道理を説く言葉である。

「誰にも何の利益も与えない風は、間違った風である」という直訳は、it is ... that の強調構文を用いた反語であり、そんな風は存在しないと言外ににおわせて、「どんな風も誰かには利益をもたらす」という意味へ転じる。否定を二重三重に畳みかける構文の捻りに、英語の妙味がある。

日本の「風が吹けば桶屋が儲かる」が、思いがけぬ因果の連鎖で得をする者が出るさまを描くのと、発想が通い合う。ある者の災いが他の者の福となる、世のめぐり合わせの不思議を言い当てているといえよう。

用例

The storm wrecked the harvest, but the repair crews found plenty of work—it is an ill wind that blows nobody any good.

嵐は収穫を台無しにしたが、修理業者には仕事が山ほど舞い込んだ。誰の得にもならぬ風はないものだ。

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