English Proverb

Jack of all trades, and master of none.

意味

多芸は無芸

直訳

何でも屋だが何の達人でもない

出典

Robert Greene “Greene's Groats-Worth of Wit”

解説

あれこれ何でもこなす器用な人間にかぎって、これという一芸に秀でてはいない。手を広げすぎると、どの道も中途半端に終わってしまうという、戒めを込めた言葉である。

この言い回しはロバート・グリーンの『三文の知恵(Greene's Groats-Worth of Wit)』に見えるとされ、駆け出しの新人作家を皮肉る文脈で用いられたと伝えられる。Jack はありふれた男の通称で、「何でも屋のジャック」が一人前の master には及ばぬという対比が、簡潔な構文に込められている。

日本語の「多芸は無芸」も、芸が多いことはかえって無芸に等しいと説き、まったく同じ機微を突く。器用貧乏を戒める知恵は、職人を尊ぶ文化のなかで洋の東西を問わず語り継がれてきたのだろう。

用例

He can do a little of everything but excels at nothing—a Jack of all trades, and master of none.

彼は何でも一通りこなすが、これといって秀でたものがない。まさに多芸は無芸である。

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