English Proverb

There is no accounting for tastes.

意味

蓼食う虫も好き好き

直訳

人の好みは説明できない。

解説

人の好みは千差万別で、理屈で説明のつくものではない。他人が見向きもしないものを好む者もいれば、その逆もある。好みの違いをとやかく論じても詮無いという、寛容な達観を含んだことわざである。

直訳は「人の好みは説明できない」。account for(=説明する、勘定を立てる)という語が示すように、好みは理屈で帳尻を合わせられるものではない、という含みがある。対応する「蓼食う虫も好き好き」は、辛く苦い蓼の葉をあえて好んで食う虫がいることを引いて、人の嗜好の多様さを生き生きと描く。抽象的に語る英語と、虫の生態に託す日本語の対比が面白い。

好みの是非を争わず、互いの違いをそのまま認める。そこにこの句の懐の深さがある。

用例

He spent his whole salary on a collection of antique doorknobs, but there is no accounting for tastes.

彼は給料を丸ごとアンティークのドアノブ収集につぎ込んだが、蓼食う虫も好き好きというものだ。

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