English Proverb

Time and tide wait for no man.

意味

歳月人を待たず。

出典

Geoffrey Chaucer ”The Canterbury Tales”

解説

歳月も潮の満ち引きも、人の都合などお構いなしに過ぎ去ってゆく。だからこそ時機を逃さず事を成せ、と説くことわざである。過ぎ去る時間の非情さを、誰の力でもとどめられぬものとして突きつける。

英語の tide はもともと「時・季節」を意味する語であり、time と tide は語源を同じくする縁語的な対をなす。頭韻めいた t の響きが一句に独特の調子を与えている点も味わいどころだろう。中世英語の詩人チョーサーが『カンタベリー物語』のなかで類似の表現を用いたことでも知られる。

日本語の「歳月人を待たず」は陶淵明の詩句に由来するとされ、時の流れが人を待たない点で意味が完全に重なる。東西の古典が同じ無常観に行き着いているのは興味深い。

用例

We had better set off now, for time and tide wait for no man and the ferry leaves at noon.

もう出発したほうがいい。歳月人を待たずというし、渡し船は正午に出てしまうのだから。

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