English Proverb

You never forget your own trade.

意味

昔取った杵柄

直訳

自分の商売は決して忘れない。

解説

ひとたび身につけた技や芸は、長い年月を経ても容易には失われない、という人の習熟の確かさを説いたことわざである。かつて生業として磨いた腕は体に染みつき、いざという折には自然と立ち現れる。経験の蓄積がもたらす底力への信頼がこめられている。

直訳は「自分の商売は決して忘れない」。日本語の「昔取った杵柄」にぴたりと対応する。杵を振るう動作が体に残るという日本の比喩と、生業の技を忘れぬという英語の言い回しは、いずれも身体化された技能の永続性に着目しており、洋の東西で人の経験のとらえ方が響き合う好例といえる。

この句は、年を重ねた者が往年の手並みを発揮する場面や、久しぶりの仕事でも勘を取り戻す様子を語るときに用いられ、熟練への敬意をさりげなく伝える。

用例

Though she had retired decades ago, she repaired the old clock with ease—you never forget your own trade.

とうの昔に引退していたのに、彼女はその古時計をやすやすと直してみせた。昔取った杵柄である。

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